ZK-80ポケット(ZK-80P)

ZK-80PはZK-80の小型バージョンです。
オリジナルのZK-80 miniから以下の変更をしています。

1.オリジナル回路では、アノードコモンとカソードコモンの7セグLEDをうまく利用して最小限の部品で実現されていました。
その結果、7セグLEDがやや暗めになってしまっています。
そこで、MAX7219というLEDディスプレイドライバーを追加して
十分な明るさを確保しました。

2.
プログラムのセーブ/ロード機能を追加しました。(PIC32MX170F256Bのフラッシュメモリーを利用します。)

3.オリジナルに実装されている
Z80のエミュレーション機能を有効にしました。

4.小型の
圧電スピーカーを追加し、PORT Cのビット1(PC1)に割り当てました。電子オルガンプログラムなどが動作するようになります。

5.ZK-80から小型化し、キーボードと一体化しました。ZK-80-PL(別売)と接続するコネクターも標準装備ですので、パソコンからの自動入力も可能です。
また、ZK-80-KB(別売)と接続して大きなキーボードからの入力も可能です。

回路図

7セグメントLEDモジュールはこちらを使用しています。
ファームウェア差分
組立てキット説明書
組立てキット3,600円(税抜き)で販売中
 キーの機能
RET モニタープログラムからユーザープログラムに戻ります。
RUN LEDのアドレス表示部に表示されているアドレスからプログラムを実行します。
STORE 0x8000番地~0x83c6番地の内容をCPU内蔵のフラッシュメモリーに保存します。フラッシュメモリーの内容は電源を切っても消えません。
LOAD フラッシュメモリーに保存されたデータを0x8000番地~0x83c6番地にロードします。
RESET CPUをリセットします。
ADRS
SET
アドレスを設定するキーです。データキーで4桁の16進数を入力すると、LEDのデータ表示部に表示されます。
ここで、ADRS SETキーを押すと、データ表示部に表示されていたデータがLEDのアドレス表示部に表示されます。
LEDのデータ表示部には、その新しいアドレスのメモリーの中身が表示されます。
READ
INCR
LEDのアドレス表示部がインクリメントされ、LEDのデータ表示部の下2桁には、その新しいアドレスのメモリーの中身が表示されます。
LEDのデータ表示部の上2桁には、元のメモリーの中身が表示されます。
READ
DECR
LEDのアドレス表示部がデクリメントされ、LEDのデータ表示部の下2桁には、その新しいアドレスのメモリーの中身が表示されます。
LEDのデータ表示部の上2桁には、元のメモリーの中身が表示されます。
WRITE
INCR
LEDのアドレス表示部に表示されているアドレスのメモリーにデータ表示部の下2桁の内容を書き込みます。
書き込み後はアドレス表示部のアドレスはインクリメントされます。

圧電スピーカーの使用方法
TK-80ではスピーカーは標準搭載されていませんでしたが、
I/Oポート8255のCポートのビット1にスピーカーを接続する例があるようです。
(TK-80の8255のCポートのI/Oアドレスは02です。)
ZK-80ポケットでもその例に習い、標準搭載の圧電スピーカーを操作できるようにしました。


☆圧電スピーカーのポートをONにする

ld a, 02
out 02, a

☆圧電スピーカーのポートをOFFにする
ld a, 00
out 02, a

★実際に音を出すには、適当な周期でON/OFFを繰り返してください。

 
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